2025年2月
#ルートエデン
#PBW
リンクラベル...
藍生に関する設定や情報の整理用。気が向いたり追加などがある時に足したり削ったりするかもしれないアレ。
個人設定
一人称は「俺」
√EDEN出身の人間。√能力者として振る舞う時は、拙いながらも敬語で喋る(単なるですます口調なだけで、あまりきっちりしっかりした敬語ではない)のは、大人ぶりたいがゆえか、両親の望む「いい子」でありたいがゆえか。
母譲りの高い歌唱力を誇り、歌声には魔力が宿ったが、アートや美術に関しての技術や知識は本人なりにかなりの努力をしつつもまだ拙く、天性の才能があるとは言えない。本人もそれを気にしており焦っている。絵を描く時の筆圧はアナログデジタルを問わずバリ強。
フードファイター並によく食べる。肉がたくさん入ってるカレーが特に好き。食べ物はよく噛んで味わう。
戦闘スタイル
魔力に魔力と霊力がこもっているレゾナンスディーヴァ×霊能力者なスタイル。画材にこもる呪詛の力も使う。
装備アイテム
シナリオ中などのその場で使ったり食べたりするものではなく「普段から使ったり食べているもの」という形で威力を発揮するものもある。
家族構成
画材屋の店主で絵の師匠でもある父がいる。
名前は「新汰」(あらた)。藍生と同じ藍色の髪と目の色をしている。
血の滲むような芸術関係の厳しい教育を藍生にしている。
重度の音痴。変な柄のマスキングテープやブックカバーを集め店舗に置くのが趣味。
過去に経験した「人生最悪の瞬間」を繰り返す悪夢に心を苛まれており、かなりの日数眠らずにいることも多い。
母は元歌手だったが子どもができたことを機に引退。
名前は「古歳」(ことせ)。朱色の赤い髪をしている。父同様教育は厳しい。
母譲りの朱色の髪をした双子の妹が「いた」。名前は「朱音」(あかね)。少し前に病気で亡くなってしまっている。享年7歳。
兄である藍生は至って完全健康優良児。
母が朱音のことを思い出して悲しむたび「何故自分が生き残ってしまったのか」という罪悪感に苛まれている。
欠落
本人が思う「欠落」は喪った双子の妹の朱音か、埋まることのない罪悪感か。
藍生と歌について
母の古歳(ことせ)はプロのミュージカル歌手だったが、双子(藍生と朱音)の出産を機に引退。歌に関して完璧主義とも呼べる価値観を持っていた。
藍生は母の影響で力強い曲が得意。
しかし本人はどちらかというと父から教わっている絵を描く方が好き。
学校での歌の活動は、意外と目立たないかもしれない(その筋では有名だった母の影響で人前では気を使うのかもしれない)。プライベートの習い事でボイトレなどを受けていることはある。
ミュージカルのオーディションを受けたこともあるが、元からの歌唱力は高くとも、緊張しやすいタチで結果は通過ならず。母も本人もそれを気にしている。
本人的には誰かのために歌うのは好き。√能力者として誰かのために歌うことはある。
母のように「完璧で美しい歌」を求められることに、少し息苦しさを感じている。母の歌手としての厳しさを知っているからか、褒められるかどうかを気にしてしまう傾向にある。
母による藍生に対する「健康への執着」と「喉に悪い」という理由で藍生が煙草を吸うことがあったら悲しみ怒り狂うかもしれない。
書いていただいたノベル
2025/01/31:唐揚げMSさま作
https://tw8.t-walker.jp/scenario/show?sc...
畳む
#PBW
リンクラベル...
藍生に関する設定や情報の整理用。気が向いたり追加などがある時に足したり削ったりするかもしれないアレ。
個人設定
一人称は「俺」
√EDEN出身の人間。√能力者として振る舞う時は、拙いながらも敬語で喋る(単なるですます口調なだけで、あまりきっちりしっかりした敬語ではない)のは、大人ぶりたいがゆえか、両親の望む「いい子」でありたいがゆえか。
母譲りの高い歌唱力を誇り、歌声には魔力が宿ったが、アートや美術に関しての技術や知識は本人なりにかなりの努力をしつつもまだ拙く、天性の才能があるとは言えない。本人もそれを気にしており焦っている。絵を描く時の筆圧はアナログデジタルを問わずバリ強。
フードファイター並によく食べる。肉がたくさん入ってるカレーが特に好き。食べ物はよく噛んで味わう。
戦闘スタイル
魔力に魔力と霊力がこもっているレゾナンスディーヴァ×霊能力者なスタイル。画材にこもる呪詛の力も使う。
装備アイテム
シナリオ中などのその場で使ったり食べたりするものではなく「普段から使ったり食べているもの」という形で威力を発揮するものもある。
家族構成
画材屋の店主で絵の師匠でもある父がいる。
名前は「新汰」(あらた)。藍生と同じ藍色の髪と目の色をしている。
血の滲むような芸術関係の厳しい教育を藍生にしている。
重度の音痴。変な柄のマスキングテープやブックカバーを集め店舗に置くのが趣味。
過去に経験した「人生最悪の瞬間」を繰り返す悪夢に心を苛まれており、かなりの日数眠らずにいることも多い。
母は元歌手だったが子どもができたことを機に引退。
名前は「古歳」(ことせ)。朱色の赤い髪をしている。父同様教育は厳しい。
母譲りの朱色の髪をした双子の妹が「いた」。名前は「朱音」(あかね)。少し前に病気で亡くなってしまっている。享年7歳。
兄である藍生は至って完全健康優良児。
母が朱音のことを思い出して悲しむたび「何故自分が生き残ってしまったのか」という罪悪感に苛まれている。
欠落
本人が思う「欠落」は喪った双子の妹の朱音か、埋まることのない罪悪感か。
藍生と歌について
母の古歳(ことせ)はプロのミュージカル歌手だったが、双子(藍生と朱音)の出産を機に引退。歌に関して完璧主義とも呼べる価値観を持っていた。
藍生は母の影響で力強い曲が得意。
しかし本人はどちらかというと父から教わっている絵を描く方が好き。
学校での歌の活動は、意外と目立たないかもしれない(その筋では有名だった母の影響で人前では気を使うのかもしれない)。プライベートの習い事でボイトレなどを受けていることはある。
ミュージカルのオーディションを受けたこともあるが、元からの歌唱力は高くとも、緊張しやすいタチで結果は通過ならず。母も本人もそれを気にしている。
本人的には誰かのために歌うのは好き。√能力者として誰かのために歌うことはある。
母のように「完璧で美しい歌」を求められることに、少し息苦しさを感じている。母の歌手としての厳しさを知っているからか、褒められるかどうかを気にしてしまう傾向にある。
母による藍生に対する「健康への執着」と「喉に悪い」という理由で藍生が煙草を吸うことがあったら悲しみ怒り狂うかもしれない。
書いていただいたノベル
2025/01/31:唐揚げMSさま作
https://tw8.t-walker.jp/scenario/show?sc...
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PBWにおいて持ちキャラが多い、あるいは運営会社公式の名刺がない、などの理由でオフ会用名刺の自作をしたい人向けの印刷所候補をざっくばらんに挙げてみました。
入稿できるデータ形式は昔はイラレフォトショ形式しかなかったんですけど、今はもうスマホタブレットで作ったPNG画像とかでも大丈夫なところがほとんどなようです。あとCanvaとかもある。便利な世の中になった。
という条件で比較。
激安名刺ドットコム(最短即日出荷)
ベストマット180kg
1100円
:CARD...
早い。ここ数年使っていないので印刷の質はあまり覚えていないです。
プリントネット(ポスト投函3営業日発送)
マット紙180kg
560円
:CARD...
安い!
私は2025年のGWオフに利用するにあたってまた利用したんですが、4/3に入稿・データ受付確認→4/4に入稿データ確認完了メール→4/6に発送通知メール→4/7に到着、と想像以上に早かったです。
おたクラブ(10営業日発送)
ボンアイボリー180kg・RGB印刷
1,020円
:CARD...
コスパの割に印刷きれい!若干雑梱包気味な時もあるんですけど、彩度の高いイラストを利用する際におすすめしたいです。
プリンパ(2営業日プラン)
マットポスト180kg
:CARD...
2272円
色々な特殊紙で遊べる。
グラフィック(5営業日)
マットコート180kg
1770円
グラフィックさん...
オンデマ印刷では有名な安定感!
ラクスル(3営業日)
マット紙220kg
454円
:CARD...
使ったことないけど気になる。しかし入稿フォーマットが限られる。
noteの記事だとここもためになり参考になりました。
ラベル...
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入稿できるデータ形式は昔はイラレフォトショ形式しかなかったんですけど、今はもうスマホタブレットで作ったPNG画像とかでも大丈夫なところがほとんどなようです。あとCanvaとかもある。便利な世の中になった。
- 91*55サイズ
- 100部
- 両面フルカラー
- マットポストor似た価格厚さの紙
という条件で比較。
激安名刺ドットコム(最短即日出荷)
ベストマット180kg
1100円
:CARD...
早い。ここ数年使っていないので印刷の質はあまり覚えていないです。
プリントネット(ポスト投函3営業日発送)
マット紙180kg
560円
:CARD...
安い!
私は2025年のGWオフに利用するにあたってまた利用したんですが、4/3に入稿・データ受付確認→4/4に入稿データ確認完了メール→4/6に発送通知メール→4/7に到着、と想像以上に早かったです。
おたクラブ(10営業日発送)
ボンアイボリー180kg・RGB印刷
1,020円
:CARD...
コスパの割に印刷きれい!若干雑梱包気味な時もあるんですけど、彩度の高いイラストを利用する際におすすめしたいです。
プリンパ(2営業日プラン)
マットポスト180kg
:CARD...
2272円
色々な特殊紙で遊べる。
グラフィック(5営業日)
マットコート180kg
1770円
グラフィックさん...
オンデマ印刷では有名な安定感!
ラクスル(3営業日)
マット紙220kg
454円
:CARD...
使ったことないけど気になる。しかし入稿フォーマットが限られる。
noteの記事だとここもためになり参考になりました。
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#ルートエデン
大海原・藍生(h02520)というキャラクターについてノベルで書いていただいたものを元にして手直しした設定文
◇藍生の設定
一人称は「俺」
大人ぶりたかったりするお年頃ゆえに√能力者として振る舞う時は拙いながらも敬語で喋る(単なるですます口調なだけで、あまりきっちりしっかりした敬語ではない)
家族に接するときや独り言は年相応の口調
2月22日生まれ
フードファイター並によく食べる
肉がたくさん入ってるカレーが特に好き
オレンジジュースとコーラを混ぜる悪癖がある(本人曰く「見た目は悪いけど美味しい」)
◇家族構成
画材屋の店主で絵の師匠でもある父がいる
名前は「新汰」(あらた)
血の滲むような厳しい教育を藍生にしている
藍生と同じ藍色の髪と目の色
母は元歌手だったが子どもができたことを機に引退
名前は「古歳」(ことせ)
朱色の赤い髪をしている
母譲りの朱色の髪をした双子の妹がいた
名前は「朱音」(あかね)
病気で亡くなってしまっている
享年7歳
兄である藍生は至って完全健康優良児
母が朱音のことを思い出して悲しむたび「何故自分が生き残ってしまったのか」という罪悪感に苛まれている
本人が思う「欠落」は喪った妹、あるいはそれゆえに埋まらぬ罪悪感
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大海原・藍生(h02520)というキャラクターについてノベルで書いていただいたものを元にして手直しした設定文
◇藍生の設定
一人称は「俺」
大人ぶりたかったりするお年頃ゆえに√能力者として振る舞う時は拙いながらも敬語で喋る(単なるですます口調なだけで、あまりきっちりしっかりした敬語ではない)
家族に接するときや独り言は年相応の口調
2月22日生まれ
フードファイター並によく食べる
肉がたくさん入ってるカレーが特に好き
オレンジジュースとコーラを混ぜる悪癖がある(本人曰く「見た目は悪いけど美味しい」)
◇家族構成
画材屋の店主で絵の師匠でもある父がいる
名前は「新汰」(あらた)
血の滲むような厳しい教育を藍生にしている
藍生と同じ藍色の髪と目の色
母は元歌手だったが子どもができたことを機に引退
名前は「古歳」(ことせ)
朱色の赤い髪をしている
母譲りの朱色の髪をした双子の妹がいた
名前は「朱音」(あかね)
病気で亡くなってしまっている
享年7歳
兄である藍生は至って完全健康優良児
母が朱音のことを思い出して悲しむたび「何故自分が生き残ってしまったのか」という罪悪感に苛まれている
本人が思う「欠落」は喪った妹、あるいはそれゆえに埋まらぬ罪悪感
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#サイキックハーツ
#PBW
「green tea time」
かなり昔に書いたTW4の兄妹とそのクラスメイトちゃんが登場するSS未満の小話。これも当時の勢いで書いており今はもう書けない代物なのでここで供養します。
「……というわけで、井の頭公園駅から徒歩15分が、わたくしの実家。母方のお祖父様お祖母様と……何かと不出来な兄と同居ですのよ。ご足労を掛けて申し訳無いですわ、ね」
ハチミツはそう言いながら溜息。両手前に行儀良く下げた地元和菓子屋の袋に彼女の服が触れるたび、しゃらしゃらとした音がする。
「いいんだよ、ハチミツさん。散歩は健康にいいし、駅から離れてきたから、道端に草花も見えるよ。たんぽぽも春になったら咲くね」
オリヴィエは美しい緑の目を細め、子供らしく無邪気に微笑む。
「あとね。フランスのお菓子も持ってきたんだよ。クイニーアマン。紅茶にも緑茶にも合うんじゃないかな」
「まぁ。オリヴィエはそんなお気遣いをなさらずとも。……ああ、もう見えてまいりました。ここですのよ。日本伝統の古民家、と言えば聞こえは宜しいのですが」
言ってハチミツが指を指したのは、悪い言い方をすれば『オンボロな日本家屋』。読み取れないほどに古び煤けた表札からは、辛うじて母方祖父母の姓が読み取れる。
ハチミツは、お花のキーホルダー付きの鍵で引き戸を開ける。「只今帰りました」がらがらと音を立てて、オリヴィエを玄関口まで招くと、暫くの沈黙。
の、後。背の高い青年がやってきた。廊下を横に滑ってスライディング参上でやってきた。
「は……ハッちゃんおかえり……? ッてその子誰? クラスメイトかナニーカ? ……まさか彼氏とかじゃねーよな! そういうの7歳にはまだ早いと思うなーオニイチャンは! あ、おチビ男子ちゃんへの紹介遅れちった。オレはハチミツの兄のマサムネな」
と、初対面でアホ丸出しな自己紹介をするハチミツの兄。
再び溜息をする妹のハチミツ。
「……勘違いをしないで下さる、お兄様? この方はオリヴィエと言いまして、クラスやクラブで仲良くして下さる『良い子のお手本』様なんですのよ。お兄様のお考えになっているような、邪な関係などでは御座いません」
後ろで『くすり』と笑う様なオリヴィエの声がしたが、これは純粋な兄妹喧嘩に笑ったのか。呆れたのか。後ろを向いているハチミツにはわからなかった。
「兎も角、お茶に致しましょう?わたくしは地元の和菓子屋さんでお団子と芋羊羹を、オリヴィエはクイニーアマンを持って来て下すったのよ」
とハチミツが言えばすかさず
「OK、ハッちゃん!今、じっちゃばっちゃ買い物出てッからオレが今急いでお茶淹れ…… ッつ~……」
マサムネは本人の言葉通り急いで茶の間に向かったが、勢いか、襖の天井との高低差かで頭を勢い良くぶつけた。
ハチミツ、本日三度目の溜息。
ちゃぶ台には保温ポットで淹れた湯呑みが二つ。来客用のソーサー付きティーカップが一つ。和菓子と洋菓子の皿が二つ。灼滅者達は春が近づく夕暮時の茶会を愉しむ。
せめてもの、束の間の平和を。畳む
#PBW
「green tea time」
かなり昔に書いたTW4の兄妹とそのクラスメイトちゃんが登場するSS未満の小話。これも当時の勢いで書いており今はもう書けない代物なのでここで供養します。
「……というわけで、井の頭公園駅から徒歩15分が、わたくしの実家。母方のお祖父様お祖母様と……何かと不出来な兄と同居ですのよ。ご足労を掛けて申し訳無いですわ、ね」
ハチミツはそう言いながら溜息。両手前に行儀良く下げた地元和菓子屋の袋に彼女の服が触れるたび、しゃらしゃらとした音がする。
「いいんだよ、ハチミツさん。散歩は健康にいいし、駅から離れてきたから、道端に草花も見えるよ。たんぽぽも春になったら咲くね」
オリヴィエは美しい緑の目を細め、子供らしく無邪気に微笑む。
「あとね。フランスのお菓子も持ってきたんだよ。クイニーアマン。紅茶にも緑茶にも合うんじゃないかな」
「まぁ。オリヴィエはそんなお気遣いをなさらずとも。……ああ、もう見えてまいりました。ここですのよ。日本伝統の古民家、と言えば聞こえは宜しいのですが」
言ってハチミツが指を指したのは、悪い言い方をすれば『オンボロな日本家屋』。読み取れないほどに古び煤けた表札からは、辛うじて母方祖父母の姓が読み取れる。
ハチミツは、お花のキーホルダー付きの鍵で引き戸を開ける。「只今帰りました」がらがらと音を立てて、オリヴィエを玄関口まで招くと、暫くの沈黙。
の、後。背の高い青年がやってきた。廊下を横に滑ってスライディング参上でやってきた。
「は……ハッちゃんおかえり……? ッてその子誰? クラスメイトかナニーカ? ……まさか彼氏とかじゃねーよな! そういうの7歳にはまだ早いと思うなーオニイチャンは! あ、おチビ男子ちゃんへの紹介遅れちった。オレはハチミツの兄のマサムネな」
と、初対面でアホ丸出しな自己紹介をするハチミツの兄。
再び溜息をする妹のハチミツ。
「……勘違いをしないで下さる、お兄様? この方はオリヴィエと言いまして、クラスやクラブで仲良くして下さる『良い子のお手本』様なんですのよ。お兄様のお考えになっているような、邪な関係などでは御座いません」
後ろで『くすり』と笑う様なオリヴィエの声がしたが、これは純粋な兄妹喧嘩に笑ったのか。呆れたのか。後ろを向いているハチミツにはわからなかった。
「兎も角、お茶に致しましょう?わたくしは地元の和菓子屋さんでお団子と芋羊羹を、オリヴィエはクイニーアマンを持って来て下すったのよ」
とハチミツが言えばすかさず
「OK、ハッちゃん!今、じっちゃばっちゃ買い物出てッからオレが今急いでお茶淹れ…… ッつ~……」
マサムネは本人の言葉通り急いで茶の間に向かったが、勢いか、襖の天井との高低差かで頭を勢い良くぶつけた。
ハチミツ、本日三度目の溜息。
ちゃぶ台には保温ポットで淹れた湯呑みが二つ。来客用のソーサー付きティーカップが一つ。和菓子と洋菓子の皿が二つ。灼滅者達は春が近づく夕暮時の茶会を愉しむ。
せめてもの、束の間の平和を。畳む
#サイキックハーツ
#PBW
「an electronic message sign」
TW4のマサムネがテレパスに目覚めてしまった時のことの小話。かなり昔に書いたもので、拙さしかない!とは思いつつ、当時の勢いで書いており今はもう書けない代物なのでここで供養します。
春。
眠りの浅い、深夜にマサムネは目を覚ました。過去の忌まわしい記憶の夢が蘇る。
携帯電話時計を確認すれば午前三時。クソッ、と呟いて携帯電話を枕元に戻し目を瞑るが、眠気など来ようはずもない。母国現地校時代の、あの、忌まわしい記憶は目を瞑っても視界から振り払えないでいる。
---
「マサムネ、あなたの音楽テスト結果です。弦楽器、A++。打楽器、A。……でも相変わらずコーラスはB、独唱はC-。あなたのご家庭の経済状況とご両親が許すのであれば教師を雇うなり、専門スクールに通うなり、ここ以外にもレッスンを検討なさいね」
「……わかりました、ミズ・オファレル。失礼します」
場所はロンドン現地校の音楽教室。未婚の中年女教師からテストの結果を受け取りに来たのは、マサムネが最後。用紙を丁寧に折り畳み、通学鞄に入れると『Have a nice Summer Vacation.』と女教師に告げ、後ろ手で防音扉を閉める。テスト用紙を受け取る際、脳裏に痺れを感じたのは学年度末の疲れだろうか。
気分を切り替えるために学校の自動販売機で、コーラ缶を買い一気飲みする。一瞬だけ、だが気分は晴れたものの、まだ脳裏の痺れとざわつきは止まない。音楽テストの歌唱力の結果が惨敗だった以外の理由の理由も思い当たらない。ながらも、「いつもの待ち合わせ場所」校舎中庭の樹の下で、クラスメイトで恋人のエルシーの到着を待つ。
「Hi!ごっめーん、マサムネー。ちょっとあたしセンセに赤点の結果で怒られちゃってさー。こればっかは仕方ないから、ごめんね?」と小走りにやってきたのは、茶色の髪を揺らし青い目を輝かせながら語る恋人エルシー。マサムネに右手で『ハイタッチ』を求める。
「いんや、気にするこったねーさ。オレも音楽のテストが惨敗だぜ?」そう言ってエルシーに『ハイタッチ』をしたその直後、ある【思念】がマサムネの脳裏を電光掲示板のように、高速によぎる。
『(…またセックスとか求められるのかな…しかも初めての時みたいに生で。マサムネは、男子は、………そういうことばっかり考えてるのかな…やだな)』
感の鋭くない愚鈍なマサムネにもこれはわかる。読み取れる。察することが出来る。明らかにこれは『彼女の裏の心』である、と。
なん、だ。これは。これはなんだ。テレパシーか何かか?オレは超能力者にでもなってしまったのか?恋人のエルシーがその後も語り続ける声も聞こえず、ただただ困惑狼狽しするしかない。
「…どうしたのマサムネ?あたしの話聞いてる?放課後シナモンロールが美味しいカフェに行こうよって話…聞いてた?」エルシーの顔は心の底から心配そうでも、マサムネの脳裏の電光掲示板は、彼女の不機嫌さを赤い文字で点滅アラートし続ける。
「い、いやなんでもねー!なんでもねーよ!オレ、ちーと腹具合がベーヤーだからデートとかまた今度。エルシー!んじゃまたー!」彼女のウェイト・ア・ミニットの声も聞かず、その場から全力で逃げ去るマサムネ。スクールバスの存在も忘れ、校内から全力疾走で駆け抜け逃げ出す。
校内を出ても街頭周囲は昼時故か人混みで多い。人混みを掻い潜る最中でも電光掲示板の如く、無差別に他人の思念が脳裏の電光掲示板に乱入してくる。
今日は何を食べよう、上司が鬱陶しい、ジャップの子供がぶつかってきた、昼休み明けだるい、エトセトラ、エトセトラ。
それらは浅い表層思考であっても『他人の心の声』。無差別に聞かされるのは苦痛でしかなかった。耐え切れず、すえた匂いの裏路地に篭もり、一瞬の安息を得るも、どういうタイミングで家路につけば、家についたとしても家族にどう相談していいのかわからない。もう、もういやだ。こんな声。何も聞こえない。聞きたくない。誰か。誰か。誰か。助けてくれ。
誰か。
この忌まわしい電光掲示板の赤文字から。畳む
#PBW
「an electronic message sign」
TW4のマサムネがテレパスに目覚めてしまった時のことの小話。かなり昔に書いたもので、拙さしかない!とは思いつつ、当時の勢いで書いており今はもう書けない代物なのでここで供養します。
春。
眠りの浅い、深夜にマサムネは目を覚ました。過去の忌まわしい記憶の夢が蘇る。
携帯電話時計を確認すれば午前三時。クソッ、と呟いて携帯電話を枕元に戻し目を瞑るが、眠気など来ようはずもない。母国現地校時代の、あの、忌まわしい記憶は目を瞑っても視界から振り払えないでいる。
---
「マサムネ、あなたの音楽テスト結果です。弦楽器、A++。打楽器、A。……でも相変わらずコーラスはB、独唱はC-。あなたのご家庭の経済状況とご両親が許すのであれば教師を雇うなり、専門スクールに通うなり、ここ以外にもレッスンを検討なさいね」
「……わかりました、ミズ・オファレル。失礼します」
場所はロンドン現地校の音楽教室。未婚の中年女教師からテストの結果を受け取りに来たのは、マサムネが最後。用紙を丁寧に折り畳み、通学鞄に入れると『Have a nice Summer Vacation.』と女教師に告げ、後ろ手で防音扉を閉める。テスト用紙を受け取る際、脳裏に痺れを感じたのは学年度末の疲れだろうか。
気分を切り替えるために学校の自動販売機で、コーラ缶を買い一気飲みする。一瞬だけ、だが気分は晴れたものの、まだ脳裏の痺れとざわつきは止まない。音楽テストの歌唱力の結果が惨敗だった以外の理由の理由も思い当たらない。ながらも、「いつもの待ち合わせ場所」校舎中庭の樹の下で、クラスメイトで恋人のエルシーの到着を待つ。
「Hi!ごっめーん、マサムネー。ちょっとあたしセンセに赤点の結果で怒られちゃってさー。こればっかは仕方ないから、ごめんね?」と小走りにやってきたのは、茶色の髪を揺らし青い目を輝かせながら語る恋人エルシー。マサムネに右手で『ハイタッチ』を求める。
「いんや、気にするこったねーさ。オレも音楽のテストが惨敗だぜ?」そう言ってエルシーに『ハイタッチ』をしたその直後、ある【思念】がマサムネの脳裏を電光掲示板のように、高速によぎる。
『(…またセックスとか求められるのかな…しかも初めての時みたいに生で。マサムネは、男子は、………そういうことばっかり考えてるのかな…やだな)』
感の鋭くない愚鈍なマサムネにもこれはわかる。読み取れる。察することが出来る。明らかにこれは『彼女の裏の心』である、と。
なん、だ。これは。これはなんだ。テレパシーか何かか?オレは超能力者にでもなってしまったのか?恋人のエルシーがその後も語り続ける声も聞こえず、ただただ困惑狼狽しするしかない。
「…どうしたのマサムネ?あたしの話聞いてる?放課後シナモンロールが美味しいカフェに行こうよって話…聞いてた?」エルシーの顔は心の底から心配そうでも、マサムネの脳裏の電光掲示板は、彼女の不機嫌さを赤い文字で点滅アラートし続ける。
「い、いやなんでもねー!なんでもねーよ!オレ、ちーと腹具合がベーヤーだからデートとかまた今度。エルシー!んじゃまたー!」彼女のウェイト・ア・ミニットの声も聞かず、その場から全力で逃げ去るマサムネ。スクールバスの存在も忘れ、校内から全力疾走で駆け抜け逃げ出す。
校内を出ても街頭周囲は昼時故か人混みで多い。人混みを掻い潜る最中でも電光掲示板の如く、無差別に他人の思念が脳裏の電光掲示板に乱入してくる。
今日は何を食べよう、上司が鬱陶しい、ジャップの子供がぶつかってきた、昼休み明けだるい、エトセトラ、エトセトラ。
それらは浅い表層思考であっても『他人の心の声』。無差別に聞かされるのは苦痛でしかなかった。耐え切れず、すえた匂いの裏路地に篭もり、一瞬の安息を得るも、どういうタイミングで家路につけば、家についたとしても家族にどう相談していいのかわからない。もう、もういやだ。こんな声。何も聞こえない。聞きたくない。誰か。誰か。誰か。助けてくれ。
誰か。
この忌まわしい電光掲示板の赤文字から。畳む
自キャラ絵(まだ数がないのでそのうち足しておきます)